頼りにしているスタッフが「辞めたい」と相談してきたら、、、
▼「ちょっと待って!」慌てて引き留めても続けてくれるのはわずか2%
人手不足の中で思わず引き留めの言葉が出てくるかもしれませんが、残念ながらあまり有効ではないようです。
リクルート社が過去に出しているアンケートによると、
退職意向を伝えた際「引き留められた」と回答した人は全体の54%。
そのうち、「そのまま続けた」と回答した人は2%。
辞めることを決めている人を引き留めても、そのまま続けるケースはごくわずかのようです。
▼条件の交渉次第で3割は延長
「そのまま続けた」と回答した人はわずかですが、
一方で、「条件を相談して続けた(8%)」「条件を相談して辞めた(20%)」と回答した人は約3割にも及びます。
「月に1回しか入らなくてもいいから辞めないでと言われた」(21歳/女性)
「辞めると言ったとき、新しい人が育つまでいてくれと言われ、当初予定していた期間よりも長く勤めた」(21歳/男性)、など、
条件次第で退職を撤回、またはアルバイト期間の延長は可能なようです。
▼「辞めたい理由」別の対応例
「辞めたい」と言われたら、まず「ちょっとだけ話を聞く時間をもらってもいいかな?」と確認し、相談する時間を設けます。
頼りにしていることを前提に、「傾聴」の姿勢で交渉の余地がないか探ってみましょう。
●「他にいいアルバイトを見つけた」
どこに魅力を感じたのか聞いてみましょう。
シフトや待遇に魅力を感じているのであれば、条件を見直すことで撤回や延長が可能かもしれません。
●「時間が取れなくなった」
時間が取れない理由を聞き、シフトを減らすなどの検討を。
学業や家庭の事情など、交渉の余地がなさそうであれば、今までのお礼を伝えて退職日を調整しましょう。
●「職場に不満がある」
スタッフ同士の不和やシフトへの不満など、改善が可能な理由であれば、お詫びを伝えて対処する旨を伝え、退職を保留できないか打診してみましょう。
その際、いつまでにどのようなアクションをするのか明確にすることが大切です。
退職を相談された場合は強く引き留めず、理由を聞いて条件を交渉するか、
後任のスタッフを採用・育成できるまで延長が可能か確認してみましょう。
学業や家庭の事情など、どうしてもアルバイトを続けられないケースが出てくるのは仕方がないことですが、
事前に状況がわかっていれば新しいスタッフ募集を開始するなど、慌てずに準備することもできます。
そのためにも、業務以外のことも話しやすい雰囲気づくりや、日々のコミュニケーションを心掛けたいですね。